≪Today's lineup≫
栃木駅→
栃木駅→
栃木市郷土参考館→
横山郷土館→
旧栃木町役場→
神明宮→
近龍寺→
あだち好古館→
とちぎ山車会館→
岡田記念館→
翁島→
栃木駅
「日光例幣使街道」なんて道に入ってきた。
京都から朝廷の勅使(例幣使)が東照宮に向かう際に通った道であるという。
栃木の町は、その勅使一行や大名の行列が利用した宿場町でもあったらしい。
この道は、いかにも旧街道を思わせる道幅であるが、蔵の街大通りも街道の一部であったようだ。
現在は、の嘉右衛門町通りで、レトロな昭和の街並みといった趣がある。
江戸時代の宿場町を想わせる施設が旧街道沿いにある。
江戸時代の立派な門が残る、この岡田家は、500年の歴史を持つ旧家である。
初代、岡田嘉右衛門は、江戸初期に武士から帰納して土豪になった地元の名士だ。代々の当主が“岡田嘉右衛門”を襲名する家柄であり、
現在まで残る地名“嘉右衛門町”のルーツであるという。
岡田家は、例幣使街道開設に伴い名主役に、また屋敷に旗本畠山氏の本陣が置かれ代官職も代行していたのだという。
敷地内にあるものは、なんだか、妙にごたまぜの印象だが、そこに何やら趣がある。
お屋敷らしい構えの建物の中に、忽然と理髪店がある。
その理髪店跡(栃木最古らしい)の中。
明治四年の料金が二十五銭とあり歴史を感じる。
代官屋敷らしい展示品の数々もある。
(左)レトロな電話ボックスがある。
(右)庭の松には、樹齢500年と札が掛かっている。
杉古木の渡り廊下だって書いてある。
畠山陣屋跡。
畠山家は、室町幕府の三管領畠山氏の子孫で高家の格式を誇る五千石の旗本であったという。
岡田家は、すぐ側に別邸を持っていたらしい。
大正期の建造物で、当時の当主が別荘として建てたものだという。
素人には分からないが、厳選した木材を用いて宮大工が建てた贅沢な家なんだとか。
(左)浴場らしい。
(右)和室。
邸内から庭をみたところ。
スタート地点の巴波川に戻ってきた。
昔は、この栃木が皆川藩の城下町であったり、県庁所在地であったりと、地方行政の中心地だったのだ。
現在は、宇都宮にその座を譲っているが、今も残る文化財の建物などからは往時の繁栄を窺い知ることが出来た。
実は、この日は、ゴールデンウィークだったのだが、混雑は全くなかった。
観光地としては、かなり地味な印象であるが、
のんびり見て回れる穴場スポットと言えるかも知れない。
今回は、以上、栃木駅へ向かう。