蔵造りの町並みで知られる川越にやってきた。
いつもは、観光客で非常に賑わいを見せる街と言う印象であるが、
何か、静かというか閑散とした雰囲気に思える。
もっとも、この日はゴールデンウィークも終わった平日。
しかも時折強い雨の降るどん曇りの空模様なのだが。
基本的には、以前(PART1)と同じエリアを回るのだが、
もちろん観たことない所にも何かしら行ってみる予定だ。
今回のスタートは博物館エリアから。
「本丸御殿」の前へと来たが・・・
≪Today's lineup≫
<博物館エリア>−
三芳野神社→川越市立博物館→
氷川神社→
<蔵の街エリア>−
広済寺→
大沢家住宅→養寿院→
菓子屋横丁→
蔵造り資料館→
時の鐘→長喜院→
<喜多院エリア>−
中院→仙波東照宮→喜多院
江戸時代に川越藩の政庁「川越城」があった場所に本丸御殿がある。
嘉永年間の玄関・大広間と移築復元された家老詰所が現存しているはずなのだが・・・現在保存修理中・・・
屋根とか壁とか梁とか床下や礎石まで、まあ、いろいろ直しているらしい。
もちろん、ここでは観光客の姿など見あたらない・・・そもそも雨だし・・・
童歌「通りゃんせ」の舞台になったという三芳野神社に来た。
川越城の天神曲輪内にあったため参道の通行には厳しい調べがあったらしく、
その模様が「行きはよいよい、帰りは怖い……」だったんだとか。
現在の社殿は明暦2年製、権現造りの建物であるらしい。
雨降りの中、参拝客は・・・一組いたか。
(左)三芳野神社の社殿。由緒を知らななければ、ちょっと古そうな小っこい神社だ。
(右)これが「通りゃんせ」の参道なのだろう。
“天神様の細道じゃ〜”と言うくらいなので、やっぱり菅原道真か。
次は、川越市立博物館へとやってきた。
ここには、学校の遠足だか社会科見学だかの児童がいっぱいいる。
「よみがえる河越館跡」という企画展が開催されていた。
鎌倉時代の武将「河越重頼」の居館跡についての展示だ。
常設展では、川越城下の模型や蔵の街のセットなどが観られる。
まあ、よくある地元の歴史を解説した郷土資料館の類だ。
ここには、来たことがあるのだが、外観以外は、初めて観た気がするほど、
ほとんど覚えていなかった。
(左)博物館の隣の店には「道灌まんじゅう」なんて幟が立っている。大正10年の創業の老舗らしい。
(右)新川岸川にかかる宮下橋。ここは宮下町で、この川の向こうは、文字通り「城下町」と言う住所地らしい。
でも、その橋を渡るのではなく写真では左方向にある氷川神社を目指す。
この氷川神社は古墳時代からの歴史を誇るとされる川越の総鎮守だ。
氷川神社と言うと八幡神社と共に源氏御用達のイメージがあるのだが、由緒には特にそれらしき話は出てこず、
室町期に川越城を築城した太田道灌や、江戸期の歴代川越藩主から贔屓にされたような事が書いてある。
いづれにしても、地元では有力な寺社であり、
山車を引きずり回す「川越祭り」
はこの神社の祭りであるという。
(左)平成2年に建立された高さ15m木製では日本一だと言う鳥居。扁額の文字は勝海舟によるものだとある。
(右)回廊。
(左)天保年間に、時の川越城主松平斉典により建立されたという社殿。
(右)絵馬のトンネル。
本殿には、彫刻が全面に施されている。
江戸彫りと呼ばれる関東特有の技法で川越祭りの山車人形を主題としたものだとか。
氷川神社を後にして、川越の代名詞である蔵の街へと向かう。