子供頃、“いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府"
なんて、習ったものだが、今は、1192年じゃないらしい。
1180年あたりから、小刻みに諸説あって確定してないようだが、とにかく1192年説は衰退したようなのだ。
子供の頃以来、久しぶりに訪れた鎌倉だが、あらためて見ると、名刹と言われる寺がデカイ。
そして、坂と階段が多い。山ごと寺といった規模のものもある。
今回周れるのは、無茶苦茶ある寺の一部に過ぎないが、いかにも鎌倉という定番の場所を中心に選んでみた。
ただ、いちいち何処言っても拝観料が・・・はしょうがないか。
この日は、大晦日で資料館などは休館が目立つせいか意外にも人出は少ない。
Today's Lineup
北鎌倉駅→
円覚寺→明月院→建長寺→
円応寺→鶴岡八幡宮→寿福寺→
鎌倉駅→
→
長谷寺→大仏→
→
江ノ島→
→
満福寺→
→
極楽寺→
鎌倉駅
スタート地点の北鎌倉駅に降り立つ。
まず、有力寺院の並ぶ鎌倉街道沿いを鎌倉方面へと進む。
駅を出ると、もうすぐに眼前は小山。
最初の目的地は、その小山の正体である鎌倉五山のひとつ円覚寺だ。
鎌倉というと禅寺のイメージだが、ここ臨済宗の円覚寺は代表的な寺院の一つだ。
蒙古襲来による戦没者を弔うため北条時宗と無学祖元禅師によりに建立され北条得宗家の祈願寺となっていた。
本尊は釈迦如来で、鎌倉五山の2番目にランクされる名刹である。
踏切の先には総門が、さらに階段を上がると江戸時代の再建の山門が見える。
山ごと寺といった広大な敷地には多くの建造物が立ち並んでいる。
(左)桂昌庵閻魔堂。
(右)昭和に再建されたらしい仏殿。
(左)選仏場 。元禄に出来た坐禅道場らしい。
(右)弁天堂。江ノ島弁天と関係があるらしい。
(左)国宝だという洪鐘。いわゆる梵鐘で北条貞時の寄進だとある。
(右)現在、この方丈は住職が住んでるわけではなく催し物なんかに使用されてるらしい。
(左)夢窓疎石作と伝わる妙香池。平成になって江戸時代の絵図を元に復元されたらしい。
(右)佛日庵にある開基廟。ここに北條時宗・貞時・高時が祀られている。
(左)正続院にある舎利殿。国宝になっている。
(右)足利尊氏が無想礎石を祀ったという黄梅院。元々は、時宗の菩提を弔うため夫人覚山尼により建立されたものだという。
円覚寺をあとにして、山間の閑静な住宅街を歩く。
周囲は、ほんとに静かだ・・・
次の目的地である明月院を目指す。
明月院の成り立ちは、北条時頼が建立した最明寺に始まる。
その後、次代の時宗が禅興寺として再興し、さらに室町時代には関東管領上杉憲方が中興となっている。
明治には、廃寺となってしまうが、子院の明月院だけ残ったということらしい。
なんといっても、あじさい寺として有名なところであるが、今は冬なのでやや殺風景な印象だ。
(左) 北条時頼廟。
(右)北条時頼墓。
関東管領というと山内上杉と扇谷上杉が有名だが上杉憲方は山内上杉である。
また、このあたり一帯も住所は山ノ内だ。
(左)明月院やぐら。上杉憲方の墓とされる。
(右)開山堂。
方丈と枯山水の庭。
明月院をあとにし、沿道の店で買った煎餅を食べながら鎌倉方面へと歩を進める。
次の目的地は建長寺だ。