HOME金沢八景

今回は、金沢八景にスポットを当ててみたい。
そう言う駅があることは昔から知っていたが、その由来などは知らず、観光地なのかも疑問であった。
実は、横浜市だったって事を、意外に思うくらい何のイメージがなかったのであるが、果して何があるのだろうか。
まず、金沢八景とは、歌川広重も描いたと言う、古の景勝地であると言うところから知る必要があるようだ。
タイトルを羅列すると“小泉夜雨"“称名晩鐘"“乙舳帰帆"“洲崎晴嵐"“瀬戸秋月"“平潟落雁"“野島夕照"“内川暮雪"
ただし、まあ、以外でもなんでもないが、宅地開発や、埋め立てにより、その光景は最早絶滅しているらしいのだ。
今回は、敢えてその“八景"の現場に拘わるつもりはないのだが、ゆかりのスポットも当然出てくるはずだ。

Today's Lineup
金沢文庫駅金沢文庫称名寺薬王寺龍華寺瀬戸神社琵琶島神社金竜院泥牛庵野島公園野島公園駅金沢八景駅


スタートは、京急の金沢文庫駅。この“金沢文庫"も、“本を集めたんだろうな"以上のイメージがないところ。
所々にある表示に沿っていくと、それらしき建物が現れた。

金沢文庫駅 金沢文庫

金沢文庫


この金沢文庫とは、鎌倉時代に北条実時が典籍や記録文書を収集して建設した図書館だと言う。
唐突に北条実時が登場したが、この辺りは、執権北条氏の一族である金沢流北条氏の領有するところだったらしい。
金沢流北条氏は、この後の称名寺でも主役として登場する。
ここは、現在、図書館及び資料館になっていて、隣接する称名寺の文化財なども収蔵展示されている。
今の建物は、単なる近代建築だが・・・もっとも金沢文庫の正確な位置は特定されていないようなのだが。
金沢文庫の公式HP

金沢文庫

このトンネルで、称名寺の境内へと繋がっている。

トンネル トンネル

称名寺


称名晩鐘


称名寺は、前出の北条実時を起源とする真言宗寺院で、
金沢北条氏の菩提寺であったと言う。
別格本山なんてあるのも、ステータスの高さを窺わせる。
ここ金沢区は、良好な貿易港を擁して繁栄した土地で、
この称名寺の建築資金も、そのあたりから出てるらしい。
歌川広重金沢八景では“称名晩鐘"として、
称名寺の鐘の音がラインナップされている。
左絵の山に見える屋根が称名寺の伽藍なのだろう。
今回のエリアでは、紛れもないメインスポットと言える。



境内は、国の史跡になっている。
ここでの行楽地としての真価は、この池を中心とした浄土式庭園の光景だ。
なのだが、それだけとも言えない、境内の背後を囲むように小山が3つ連なっていて散策コースとなっている。
頂上からの眺望は、境内を見下ろし、市街地、海を遠望できる、まさに景勝地としての面目を保つものだ。

称名寺

(左)北条實時公像。
(中・右)中世の隧道址。このトンネルの向こう側が金沢文庫跡地として有力候補の一つだとか。

北条實時公像 中世の隧道址 中世の隧道址

北条顕時の墓所(左)と金沢貞顕の墓所(中)。
顕時は、北条実時の子で、引付衆や評定衆を歴任している。
霜月騒動で一度は引退に追い込まれるが、平禅門の乱で鎌倉へと復活を果たした。
その子、貞顕は、14代執権北条高時引退に伴う、嘉暦の政変の混乱で15代執権に就任しているが、すぐに辞任。
最期は、新田義貞の鎌倉攻めで北条得宗家と共に滅びの道を辿っている。
(右)ここから裏山へと上がっていく。

北条顕時 金沢貞顕 金沢山

“秩父第○番"“板東第○番"“西国第○番"そんな石仏たち。
真言宗でのお約束、霊場巡りってやつだろう。

秩父霊場の石仏 板東霊場の石仏 西国霊場の石仏

(左)観音広場。広くない。
(右)おそらく金沢山の頂上、八角堂広場まで登ってきた。写真が、その八角堂らしい。

観音広場 金沢山 八角堂

残念ながら逆光になってしまったが、かなり展望が開けていて、ここからの景色は良い。
山に囲まれた手前には、金堂、釈迦堂、鐘楼の屋根が見え、右手には、金沢八景の街並みが広がる。
山の向こうは、平潟湾。東京湾の中にある湾なので湾の湾?
左手奥は、八景島(八景島シーパラダイス)、右手には野島(野島公園)、更に奧は横須賀市の夏島方面か。

八角堂広場からの眺望

基本的には、山を下りながらも、多少のアップダウンを繰り返すような山道。
稲荷山休憩所(右)とあるので、稲荷山になったらしい。休憩所とは言っても椅子がちょこっとあるだけ。

稲荷山 稲荷山 稲荷山

現れたのは、北条実時及び、一族の墓所。
実時は、金沢流北条氏の実質的な初代で、幕府の要職を歴任している。
さっきの金沢文庫の創設者でもあり、ここでの主役だ。

北条実時の墓

(中)左の石塔が北条実時の墓と言われるものらしい。
(右)このあたりの五輪塔は一族のものとある。

北条実時の墓 北条実時の墓 北条実時一族の墓

全く知らないで上ったので、この小山3つが連なるウォーキングコースは、意外なくらいに長く感じた。
また微妙なアップダウンを繰り返し日向山らしき所を下りて、称名寺の境内へと戻っていく。

日向山 日向山 日向山

このページのTOP   日帰り歴史スポットTOP   次へ >>